オカン
ネットの不具合が起こった時は、まず落ち着いて、正しい順番で対処する事が大切です。
間違った順番でトラブルを解決しようとするとかえって状況を悪くする事があります。
私は約20年間某通信キャリアのエンジニアとして、たくさんのお宅でWi-Fi問題の改善を経験してきました。
今回は、私が現場で実際にやっていた『トラブル対応時の7つのステップ』を紹介します。
- とりあえず早くWi-Fiをつなげたい人
- 機械がとにかく苦手な人
- 機械を触るのが怖い人
さわ
この手順は誰でもできる方法なので、機械に不慣れな人にもオススメですよ!実際の手順は以下の通りです
機械に慣れていて、手っ取り早く不具合の原因が知りたいという方は「通信機器の正しいランプ状態」についてまとめた記事があります。そちらも参考にしてください。

もくじ
Wi-Fiトラブル今すぐ解決したい時やるべき超簡単7ステップ
STEP1 落ち着く
「いきなり精神論かよ・・」と思ったかもしれませんが、コレとても大事なんです。Wi-Fiが繋がらなくなると、どうしてもイライラしたり、焦ったり、パニックになってしまいがちです。
その状態では機器を壊してしまったり、かえって状況を悪化させてしまう恐れもあります。なので、トラブルに対処する時はいきなり作業をせず、必ず一旦冷静になってください。
STEP2 端末の設定を確認する
落ち着いて時間が確保できたら、Wi-Fiが繋がらない端末の設定を確認します。確認する項目は以下の2つでOKです。
さわ
Wi-Fiマークは正常に表示されているか
Wi-Fiが正しく接続できていればが表示されるはずです。もし表示されていなければ、なんらかの不具合が起こっています。
また、Android・Windowsの場合に「!」や「×」がついている事もあります。これもインターネットに正しく接続されていないことを意味しています。
ステップを先に進めて原因を見つけていきましょう。
Wi-Fiの接続先は正しく設定されているか
Wi-Fiの接続先は正しく設定されていますか?接続先を間違えるとインターネットには繋がりません。正しい接続先に再度接続してください。それでも改善しない場合は先のステップに進みましょう。
STEP3 別の端末で試す
次は別の端末を用意してWi-Fiがつながるか確認してみてください。スマホでもパソコンでもゲーム機でもなんでもいいです。
もし別の端末でつながるのであれば、原因は端末自体にあります。端末の「Wi-FiスイッチON・OFF」、「再起動」を試してみましょう。
別の端末でも同様に繋がらないのであれば、原因は別にあります。さらにステップを進めましょう。
STEP4 モデム・ルーターを探す
複数の端末でWi-Fiが繋がらないとなると、通信機器側の不具合の可能性が出てきます。モデムとルーターを探してください。
共用部にモデム(ONU)を設置してる一部のマンションを除けば家のどこかにモデム(ONU)とルーターが置いてあるはずです。
モデムとルーターが見つかったらどれがモデムでどれがルーターかを確認しましょう。
それぞれ機器の特徴を記載します。
モデム(ONU)の特徴
一般的にモデムと呼ばれているのは「インタネットにつなぐ装置」です。光回線の場合は「ONU」という名前で呼ばれます。その役割はどちらも同じです。
壁の端子からのケーブルに接続されている機械がモデムもしくはONUです。
またモデムもONUもサービス事業者からレンタルしている装置なので会社のロゴが入っている場合が多いです。
ルーターの特徴
ルータはWi-Fiの電波を飛ばしたり、インターネットをみんなで使えるように回線を分けたりする役割をしています。
ルーターは市販されている機器なので、外観は様々ですが、モデム(ONU)とLANで繋がっていること。裏面にLANケーブルを差すところがたくさんあるのが特徴です。
さわ
ホームゲートウェイという機器もある
モデム(ONU)とルーターの他にも、ホームゲートウェイという機器を使っているお宅も多いです。ホームゲートウェイの説明をすると長くなりますので割愛しますが、ここではモデム(ONU)・ルーター・電話などの機能が1つになったオールインワン装置と考えてください。ホームゲートウェイの配線パターンは結構多いので代表的な2つを記載しておきます。
ホームゲートウェイについてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【基礎知識】ホームゲートウェイって何?ONU・ルーターとの違いとは?
ONU+ホームゲートウェイの接続パターン
ホームゲートウェイ1台の接続パターン
- Wi-Fiを使用するにはモデム(ONU)とルーターが必要
- どれがモデムでどれがルーターかを確認しておく
- ホームゲートウェイはONUとルーターが一体になっているものもある
STEP5 モデム・ルーターの確認をする
家の通信機器の場所・役割がわかったところで、モデムとルーターの確認をするステップに入ります。確認する項目は以下の2つです
- ランプは正常に点灯しているか
- 配線は正しく接続されているか
ランプは正常に点灯しているか
自宅にある機器のランプが正常に点灯しているか確認してください。「型番」「ランプ状態」で検索すれば機器の正常なランプ状態に関するページが出てきます。
NTT・auひかりを利用している人は下記にモデム・ONU・ホームゲートウェイの正常なランプ状態についての記事をまとめていますので参考にしてください。

配線は正しく接続されているか
次に正しくケーブルが接続されているか確認してください。一般的な接続例を3つ記載します。これを参考にケーブルが外れていないかをチェックしてみてください。
モデム+ルータの接続例
ルーター・ホームゲートウェイの接続先には「WAN」「INTERNET」など表記されていて他の4つの接続先(LANと表記)とは区別されています。
モデム+ホームゲートウェイ+ルータの接続例
「ONU」「ホームゲートウェイ」「ルーター」の順でLANケーブルで接続されています。ホームゲートウェイとルーターの接続箇所に注意が必要です。
ホームゲートウェイ1台の接続例
ホームゲートウェイ+ルーターの接続例
ルーターの接続先には「WAN」「INTERNET」など表記されていて、他の4つの接続先(LANと表記)とは区別されています。
STEP6 再起動する(正しい手順を解説)
次に通信機器の再起動をする手順を説明します。どんな機器も常に電源を入れっぱなしにしていると、一時的な機能停止を起こしてしまう事があります。
そんな時は再起動がとっても効果的な解決手段になりますが、正しい手順で行わないと効果が出ません。
以下に手順とポイントを説明します。
正しい再起動の手順
〜手順〜
- 全ての機器の電源を抜く
- 電源を抜いた状態で10秒程待つ
- モデムから順番に電源を入れる
- ランプが落ち着くのを待つ(約3分)
- 次の機器の電源を入れる
- ランプが落ち着くのを待つ(約3分)
〜ポイント〜
- 電源の差し間違いに注意する
- 上流側(モデム側)から順に電源を入れる
- 複数の機器がある場合は全ての機器の再起動を行う
- 他のケーブルを誤って抜いてしまわない様注意する
さわ
再起動が終わったらWi-Fiに接続できるか確認してみましょう。これで復旧することが多いです。再起動をやってもダメな場合は次のステップに進んでください。
STEP7 ケーブルを抜き差しする(正しい手順を解説)
再起動でも改善しない場合は、ケーブルがしっかり接続できていない可能性も考えられます。
ケーブルは一見ちゃんと接続されている様に見えても内部で接触不良を起こしているケースがあります。
そんな場合は、モデムやルーター に接続されているLANケーブルや光ケーブルもしは電話線を一旦抜いて再度接続することで改善できる事があります。
間違ったところにケーブルをつないでしまうと、正しく接続できなくなりますので、以下のポイントに注意して作業を行ってください。
ケーブル抜き差しをするポイント
- LANケーブル・電話線はコネクタのツメを押してから引き抜く
- 光ケーブルはコネクタの腹のあたりを指でつまんで引き抜く
- ケーブルをゆっくり3cm程度引き抜いて接続する
- 抜いたケーブルは手から離さない
- 光ケーブルの先端や光コンセントの内部を覗き込まない
上記のポイントを守ってケーブルの抜き差しを試してみてください。繰り返しになりますが、ケーブルを差しまちがえると正しく接続できなくなります。ケーブルは3cmくらい引き抜きたら、手を離さずにそのまま元の場所に差しなおしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この方法で復旧しない場合はあまり無理する事なく、契約しているサービス事業者に連絡してください。
その時は「この手順で試したけど繋がらない」と説明すると対応もスムーズになるはずです。
さわ
オカン
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