WiFiルーターって名前は知ってるけど一体どんな役割してるんだろう?ONU・モデムとは何が違うの?。
知っているようで知らないWiFiルーターの役割や機能を詳しく解説します。後半ではWi-Fiルーターのスピード、無線の強度にも関係する周波数など機能面の話を少し深掘りしていきます。
本題に入る前にちょっと自己紹介
さわ
わたしの前職は某大手通信キャリアのメンテナンスエンジニアです。20年間で約4万軒のご家庭で通信トラブルを解決してきた経験があります。
このブログでは機械が苦手な人に向けて、役立つWi-Fiの情報を「うちのオカンでもわかるように」やさしく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください!
- ルーターの主な役割がわかる
- ONU・モデムとの違いがわかる
- 意外に知らないルーターの事が学べる
もくじ
ルーターとは何?ONU・モデムとの違いなど徹底解説
オカン
さわ
ルーターには有線と無線の2種類がある
ルーターには有線ルーターと無線(Wi-Fi)ルーターの2種類があります。有線ルーターとはLANケーブルを接続して使うのルーターの事で、無線ルーターはLANケーブル接続と、Wi-Fi接続両方使えるルーターの事です。
ご家庭にあるルーターの多くが無線ルーターということもあって、無線ルーター=ルーターと表す事もあります
ルーターの主な役割
もし、自宅でルーターを使わずインターネットに接続していたらどうなると思います?実は1回線につきパソコン1台しか接続できないんです。
もう1台パソコンを使いたいからといって「光回線をもう1つ契約する」なんてことは現実的じゃないですよね?。
しかもルーターなしではWi-Fiも使えないので、スマホに接続することもできないんです。これってなんとも不便だと思いませんか?ルーターの役割は、まさにこれらの問題を解決するためにあると言えます。
ルーターを利用すると1つの回線をスマホやパソコンなどの複数の電子機器で共用できるようになります。
さらにWi-Fi接続もできるので、スマホやパソコンのみならず、ご家庭の家電製品などをWi-Fiに接続してスマホでコントロールするなんてことも可能になります。
なるほど 今の生活にルーターは必須やな
オカン
ルーターを使うと・・
- 1つの回線で複数の電子機器を同時にインターネット接続できる
- Wi-Fiが使えるようになる
ONU・モデムとのちがい
ルーターの役割はわかってもらえたかと思いますが、同じインターネットに関する装置でONU・モデムという名前を聞くことがあると思いますが、ルーターとは一体何が違うのでしょうか?。下にまとめました。
- ONU・モデム・・・インターネットにつなぐ機械
- ルーター・・・インターネットを分ける・WiFiを発信する機械
インターネットの接続は、通信会社からレンタルされるONUやモデムで行っています。その回線をルーターが分配しスマホやパソコンなどの電子機器に接続するという役割になっています。
ONUについてもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください【基礎知識】光回線終端装置ONUとは?ルーター・モデムと何が違うの?
ルーターの基本的な設置の仕方
「ルーターの設置に工事が必要ですか?」と質問されることがよくありますのでその質問にお答えします。
ルーターの入手方法は電気店などで購入して自分で設置する方法と契約している通信会社からレンタルする方法の2パターンがあります。
ただし通信会社からレンタルすると月々のレンタル料金が発生する場合があるので注意しましょう。電気店で購入したルーターは自分で設置することができます。
さわ



ルーターのメーカーや機種によって「INTERNET」が「WAN」という表記になっていたり、モード切り替えスイッチが無かったり、細かな違いはありますが、基本的な接続方法は上記の通りです。
さわ
ルーターの機能深掘り
意外と知らないルーターを使って出来ること
今やインターネットを利用するのはスマホやパソコンだけではありません。情報家電や生活家電もインターネットを活用したり、スマホと連携したりするようになりました。「モノのインターネット」IOT(アイ・オー・ティー)-Internet Of Things-なんていったりします。ネットを活用する家電の接続起点になるのがWi-Fiルーターです。下に例を挙げてみました。

「ルーターの役割」の説明ではルーターは「インターネット回線を分ける機械」と説明しました。
ですがその機能をさらに深掘りすると実は他にも役割があって、ルーターは「家庭の端末同士をつなぐ起点となる装置」でもあるということがお分かりいただけると思います。
Wi-Fiルーターの2つ出ている電波どっちを使えばいい?
Wi-Fiのデーター通信は「電波」を利用していて、電波の大きさは1秒間に繰り返される振動数である「周波数」で表していています。またこの周波数の単位はヘルツ(Hz)で、大きければ扱えるデータ量は増えますが、壁などの障害物や距離などに弱くなるという特性を持っています。
Wi-Fiでは2.4G(ギガ)ヘルツ帯と5Gヘルツ帯の周波数帯を利用しており、通信速度では5Gヘルツ帯、障害物への強さ距離などには2.4Gヘルツ帯が優位な特徴があります。
さらに2.4Gヘルツ帯は電子レンジ、Bluetooth、他の2.4Gヘルツ帯Wi-Fiとの電波干渉が起こりやすいという弱点もあり、使い勝手は一長一短といったところです。下に特徴をまとめました。
比較項目 | 2.4Gヘルツ帯 | 5Gヘルツ帯 |
最大通信速度 | △ | ◯ |
600Mbps (11n) | 6900Mbps (11ac) | |
電波の強さ | ◯ | × |
強い | 弱い | |
電波干渉 | △ | ◯ |
ある | ない |
こうしてみると5Gヘルツ帯の方が優位に見えますが、5Gヘルツ帯の電波はホントに飛ばないです。特に鉄筋のマンションは隣の部屋でも使えないなんてこともあります。
なので、スマホやタブレットなど持ち運びして使う端末やルーターから離れた部屋にあるパソコンは2.4Gヘルツ帯、ルーターの近くで動かさないパソコンなどは5Gヘルツ帯を使用するのがいいんじゃないかと思います。
Wi-Fiルーターのアンテナあり・なし違いは?
Wi-Fiルーターはたくさんのメーカーから発売されていて、デザインも決まった物はありません。そのデザインの大きなポイントとなるのが角のようなアンテナです。「このアンテナって必要なの?」気になりますよね?


このアンテナはもちろんただの飾りではなくて、機能上必要な物なんです。Wi-Fiは電波を扱う装置なのでアンテナは必須。一見アンテナは無いよう見えるルーターでも実は本体に内蔵アンテナが収納されいます。つまりルーターには外部アンテナタイプと内蔵アンテナタイプ2つタイプのがあるということです。それぞれ特徴は以下の通り。
- 電波の指向性を垂直・平行方向に集中できる
- 居住環境に応じて電波の方向を自由に調節できる
- アンテナの調節次第でスピードアップも可能
- 家の端に設置するのに便利
- 電波に指向性がなく電波は本体から360度に広がる
- 家の真ん中に設置すれば電波効率が良い
- アンテナ調整不要
- 外に突起物がないのでコンパクト
コンパクトに収納したい・見た目を重視したい人は内蔵アンテナタイプ。
Wi-Fi電波を広くカバーしたい・スピード重視な人は外部アンテナタイプ。
さわ
それぞれこだわるポイントを考慮して選ぶといいでしょう
まとめ
- ルーターを使うと1つの回線で複数の電子機器を同時にインターネット接続できる
- ルーターを使うとWi-Fiが使えるようになる
- ルーターを使うと家庭の電子機器同士をつなげる
- 2.4Gヘルツ帯は障害物に強いが電波干渉は多い
- 5Gヘルツ帯はスピードは早くて電波干渉もないが、障害物に弱い
- Wi-Fiルーターにはアンテナ内蔵と外部アンテナ、2つのタイプがある
さわ
オカン
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